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2017.09.13

運命の赤い糸

恋と嘘の世界にある、政府通知システム「ゆかり制度」。
様々なデータ演算により最高に良い相性の人物が導き出される。
離婚率や子供の能力値からみても画期的な「ゆかり婚」……。


何年か前、お母さんに聞いてみたことがある。
「みんな何人もの人と付き合っては別れ…を繰り返すのに、
どうやって一生の相手ってのを決めることができるの?
どうして他の人とは別れて、その人とは一緒になれるの?」
その時のお母さんの答えが、「運命だと感じる」だった。
「この人だなって、なんとなく思うものなんだよ」…と。


ろくに人を(恋人として)愛したこともない私には、
正直なところ「運命」だとかはピンとこない。
恋と嘘の世界でも、自由恋愛な運命の赤い糸の相手と、
政府から通知される科学の赤い糸の相手は一致しない。
しかも出会ってしまえば運命は科学に勝てない、という設定。

私自身も、約22年間で好きな人は何人か変わってきたし、
私に告白してきた人たちも今は別の人と付き合ってるし、
学年で有名だった熱々カップルも離れ離れになってたりする。
みんなその時その時は、運命のように想いを馳せるはずなのに。

確固たる根拠もない運命の赤い糸って、何なんだろう。
相性バツグンだというわけでもないのに、恋に落ちるのは、
そして一生の愛を誓えるのは、どうしてなんだ。
病める時も健やかなる時も共に在ると、なぜ思えるの。


子供の時の方が、簡単に運命を信じていた。
年齢的に大人な今、経験値は低いにも関わらず、
ずっと疑問で仕方が無いし、どんな話も腑に落ちない。

何事も必然ではない。偶然が重なること=運命ではない。
こんな思考回路、生きづらすぎるよね。不器用だ。
「運命なんだ」と切り捨てることができたらどれほど良いか。
抜け出すにはきっと、私自身が運命を感じるしかない。


運命を信じる方法、誰か教えて下さい。

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